私が保険加入を検討していた2016年4月のこと…ある保険会社でプランナーさんから子どもの予定について聞かれました。その頃はまだ娘を妊娠する前だったのでそれなりに返事をしていたところ、プランナーさんから驚きの一言!
「ちなみに、学資保険はこれからどんどんなくなっていきますから。子どもが生まれたら学資保険ってイメージがあるかもしれませんが、これからいい学資保険も少なくなりますから加入する際はよくよく比較検討してくださいね。」
おっしゃる通り!子どもが生まれたら学資保険!みたいな勝手なイメージがあったので、学資保険がなくなると聞いて本当にびっくりしました。あれから2年…妊娠、出産を経て、娘の今後の資金の準備計画を検討しているのですが…結局学資保険はどうなったのでしょうか?やっぱり学資保険に加入するメリットはあるのでしょうか?まったく知識のない私が感じたメリットとデメリットをまとめます。
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学資保険は2016年4月以降に次々と販売中止になった
プランナーさんから聞いていた通り、2016年4月以降から学資保険商品は次々と販売中止になりました。原因はずばりマイナス金利です!マイナス金利になると、お金を預けていても増えるどころか減ってしまいます。保険会社としては、顧客から預かったお金を増やすことができず、それどころかマイナス分を補填しなければならなくなるので、学資保険を売れば売るほど損することになります。この景況を受けて大手保険会社でさえも学資保険商品の販売を中止しています。
そんな状況ではありますが、現在も学資保険の商品は一定数販売されています。中には、払った保険料の総額よりも受け取れる資金総額が少なくなってしまう学資保険もあります。それでも商品が販売されているということは、何かメリットがあるということなのでしょう。
そもそも学資保険とは?メリットとデメリットは?
学資保険とは、高校進学や大学進学などのタイミングでまとまった額の教育資金を用意するために、保険料を積み立てていく金融商品のことをいいます。いくつかの学資保険商品を調べてみると、メリットとデメリットが見えてきました。
《メリット》
✔子どもの将来のために計画的に資金を用意することができる
契約時に決めた年齢に資金を受け取るために、一定額を保険料を積み立てて
いきます。半ば強制的に子どもの資金が確保されるので、後々資金が足りなく
なって困ることがありません。貯金やお金の管理が苦手な方にとっては、保険
会社が代わりに資金計画を立ててくれるので安心です。
✔契約者(両親など)が万が一の時には保険料の支払いが免除される
子どもの父親、もしくは母親が契約者になる場合が多いと思いますが、
契約者が亡くなったり、身体障害状態になった場合は、保険料の支払いが免除
され、満期を迎えた際には予定通りの額の資金を受け取ることができます。
✔子どもの死亡・入院に対する保障もつけることができる
子どもに対する保険も付加して契約することができます。その場合、保険料
が上がったり、受け取れる資金の総額が減る可能性があります。
《デメリット》
✔返戻率が100%を下回る可能性がある
返戻率とは、支払った保険料に対して受け取れる資金の割合のことです。
例えば、保険料を100万円支払い、資金として100万円受け取る場合、
返戻率は100%になります。しかし、マイナス金利の影響で返戻率が100%
を切る学資保険もあります。(例えば、保険料を100万円支払っても受け
取る資金が98万円になる)
✔緊急時に資金を使いまわすことができない
学資保険は満期(加入時に決められた子どもの年齢)になるまで受け取る
ことができません。病気や災害、家族に万が一のことがあった場合など、
緊急時に学資保険で貯めている資金を使いまわすことができません。
途中解約することもできますが、その際の返戻率は50~60%で積み立てた
およそ半分しか返ってきません。
✔元本保証ではない
普通に貯金するのとの大きな違いは、保険商品なので元本保証ではない
ことです。保険会社が万が一潰れるようなことがあれば、満額返済され
ないリスクもあります。
結局、学資保険は必要なのか…
現在販売されている学資保険の返戻率はだいたい102%~105%程度。保険料の総額290万円支払って、満期で300万円受け取る(返戻率103.4%)。18年間積み立ててプラス10万円です。定期預金に入れておいてもここまで増えませんから、学資保険を利用することで資金を増やすことはできます。
しかし、この10万円を得るために、学資保険のさまざまなリスクを背負うのかは慎重に検討しなければなりません。
「1万円でも、2万円でもいいから少しでも増やしたい!」と考えるもよし。
「10万円程度しか増えないなら、自己管理で自由に使えるようにしたい!」
と考えるもよし。
ちなみに私は「ノーリスク志向」なので、正直10万円しか増えなら学資保険でリスクを取る必要はないかなと思います。唯一、旦那くんに万が一のことがあったときに保険料免除で将来の資金が約束されるというのは魅力的ですが、それであれば500万円くらいの生命保険に入った方が安くつきますし、学資保険でなくても安い費用で資金を準備することはできます。
改めて、今の時代の学資保険について調べてみると、必ずしも学資保険で娘のさまざまな資金を準備する必要はないこと。むしろ、学資保険以外の選択肢もあることがわかりました。どうするのが一番いいのか…今後も比較検討していく予定です。いろいろ学んだことは備忘録的にブログにまとめていきたいと思います。
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